趣味ーコカコーラ

 鬼嫁猫はコーラが大好物である。なかでも好きなのはコカコーラのダイエットコーラである。

 風呂から上がると、頭にタオルを巻いたまま、グラスに氷を5、6個入れてコーラを注ぎ、レモンを少しだけ絞ってクーと飲むのである。確かに、庶民(猫)の幸せとはこういうものであろう。

 そういう次第で、鬼嫁猫は、いかなる状況においてもコーラを欠かかすことのないよう手配している。近くのスーパーに行った際には必ずコーラを買うし、インターネット経由でもコーラを買う。大量のコーラを手に入れてはせっせと冷蔵庫に入れて保管し、それを眺めて「ひっひっっひ」とほくそ笑むのである。コーラで冷蔵庫を一杯にしたいというのが鬼嫁猫の野望なそうで、色々あるが今のところ日本は平和である。

 厄介なのは、鬼嫁猫は腹周りの肉を気にしているのか、必ず半分ほど残すことである。しかも、次の日には新品のコーラを飲んだりする。「まだ前のが残っているぞ」と私が言ってもどこふく風、「へーん」とかいう謎の音を発して新品を開けてしまう。

おそろしい生き物である。 

 しかし、気の抜けたコーラほどまずいものはない。半分だけ残したコーラのペットボトルが何本も冷蔵庫に置かれている様は目を覆いたくなる惨状である。私からすれば飲み干さないのであれば捨ててほしいのであるが、鬼嫁猫は味覚が猫サイドに寄っているのか特に気にならないようであり、3日もすればいつのまにか飲み干されている。たいしたもんだ。